お問い合わせのきっかけ
学校の事務室の主査様より、お電話をいただきました。
お客様のご要望
現在設置されている開閉式防球ネットについては、長期間の使用により生地部分に複数の破れが生じており、本来の防球機能が著しく低下している状況です。破れた箇所からボールが通り抜けてしまう危険性があり、生徒の安全確保の観点からも早急に対応して頂きたい。
加えて、現在の防球ネットは開閉操作が非常に重く、日常的な使用において大きな負担となっているので軽くして欲しい。
ご提案内容
現在の防球ネットを詳細に調査した結果、操作が重い根本的な原因が明確になりました。設置されているネットは相当な面積を有しており、その全重量を片側のみで支えて開閉する構造となっていることが、操作時の大きな負担となっている主要因であることが判明いたします。片側開閉方式では、ネット全体の重量負荷が一点に集中するため、操作が困難になる傾向が見受けられました。
この問題を抜本的に解決するため、両側開閉式システムへの変更を提案いたします。両側から同時に開閉することにより、一箇所あたりの負荷を約半分に軽減することが可能となり、操作に必要な力を大幅に削減できると考えられます。左右対称の動作により、ネット全体がバランス良く移動するため、偏った負荷がかかることもなく、機械部品への負担も軽減され、長期的な耐久性の向上も期待できるでしょう。
さらに、上部構造には高品質な滑車を導入することを併せて提案いたします。滑らかで軽快な開閉動作を実現することができます。
納品後のお客様の反応
開閉が軽くスムーズになり、楽になったというご高評いただきました。
休み時間の少ない時間で操作できるようになり、アリーナで動かせるようになったのでとても便利になったというお声をいただきました。
この度の防球ネット改修工事について、利用者の皆様から非常に満足度の高い評価を頂きました。特に「軽くスムーズになった」というご感想は、両側開閉式システムと滑車機構の導入という技術的改良が、実際の使用場面において期待通りの効果を発揮しているとの事です。
従来システムでは操作に相当な時間と労力を要していたため、授業間の短い休み時間内での操作は現実的に困難な状況でした。しかし、新しい防球ネットでは操作時間が大幅に短縮され、限られた休み時間の中でも余裕を持って開閉作業を完了できるようになったそうです。これにより、体育の授業準備や部活動の設営において、時間的制約によるストレスが解消され、より効率的な施設運用が可能となりました。
さらに、アリーナ内での可動性が向上したことにより、多目的な空間活用が実現し、様々なスポーツや行事に応じて柔軟にレイアウトを変更できるようになったというお声を頂きました。
納品商品について
新しい防球ネットの性能向上により操作が格段に楽になった一方で、適切な使用方法の徹底が設備の長寿命化と安全性確保において極めて重要であることを、学校関係者の皆様にしっかりとお伝えいたしました。特に学校という環境では、多くの生徒や教職員が日常的に設備を使用するため、一人ひとりが正しい操作方法を理解し実践することが、全体の安全性維持に直結する重要な要素となります。
ネットやその支持構造にぶら下がるという行為は、一見すると軽微な行動に思えるかもしれませんが、実際には設備全体に予想以上の負荷をかける危険な行為です。ワイヤーやロープなどの支持部材は、ネット自体の重量に対応するよう設計されており、追加的な人体重量が加わることで、設計許容値を超過する可能性があります。このような過負荷状態が繰り返されると、金属疲労や繊維の損傷が蓄積され、最終的には突然の破断や故障を招く原因となり、重大な安全事故につながるリスクが高まります。
そのため、全ての利用者に対して、ネットは開閉操作のみに使用し、体重をかけたり遊具のように扱ったりしないよう、継続的な安全教育を実施していただくことをお願いいたします。このような予防的な取り組みにより、せっかく改善された便利で快適な設備を、長期間にわたって安心してご利用いただけるものと確信しております。